道具にお金をかけるより、たくさんの釣り場に立つことをモットーにしているチープです。Follow @tsurito___
引き続きマレーシア遠征の記録です。
クアラルンプール近郊の釣り堀では50kgという、日本ではなかなかお目にかかれない巨大なグルーパーが釣れたり、バラマンディをエイトトラップで連発させたり。
そこからバスで移動し、ロンピンでは無事初セイルフィッシュをキャッチすることができました。
今回はセイルフィッシュ釣行2日目の様子です。
1日目はライブベイトでの釣果だったので、本日はルアーでも狙ってみます。
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目次
セイルフィッシュの強烈な走りを味わう!さらにライトタックルでもキャッチ?
セイルフィッシュ釣行2日目の朝
今回はめずらしく立派なホテルに宿泊。
乗船場の桟橋の近くにホテルがなく、ニッキー(キャプテンの奥さん)がやっている唯一の宿泊所も、このホテルと料金が殆ど変わらなかったため。
とはいっても1泊約¥4000で、プール付きのホテルに泊まれるのはちょっと気分いいですね。
結局プールが開放されている時間は釣りをしていたため、泳げなかったのが心残り…。。。
ジギングでセイルフィッシュがヒット…?
船に乗り込むと、ポーターさんがランブータンを持ってきてくれた。
これがまたかなり美味しいうえに、皮も剥きやすく、手も汚れないため船の上でも食べやすい。
大型のポッパーとダイビングペンシルの他に、前日反応が良かったメタルジグも準備。
サビキでちゃちゃっと餌の小魚を釣ったら、ポイントへ向かいます。
前日とほぼ同じ場所へ到着するも、今日は鳥の数も少なければ魚の気配も薄い様子。

しかし、待てども待てどもセイルからの反応はなく、痺れを切らして、予備の余っていたキャスティングロッドでジグをシャクってみる。
前日の2回のヒットを気持ちの支えにし、とりあえずジグを適当に動かしていると、中型くらいのシイラのチェイスが見えた!

なんて気持ちでやっていると、かなり上の方でヒット!

すぐにバレてしまったが、なんと掛かったのはセイルフィッシュで、大きな魚影が足元から離れて行く…。。。
素直にジギングロッドにしときゃよかった…なんて後悔しても遅く、次の1匹をまた目指します。
これを体験するために来た!セイルフィッシュの強烈なファーストラン!
遠くに見えていた鳥達が次第に船に近づいてきたのに合わせて、セイルフィッシュもこちらに寄ってくる姿が見える。
チャンスとばかりにジグを落とすと、着底から上げた瞬間のボトム付近で大きな何かがヒット!
明らかにセイルフィッシュとは違う引きで、激しく叩く感覚がロッド全体に伝わるが、残念ながらこちらもすぐにフックアウト…。

そうこうしているうちに状況は落ち着いてしまったため、餌釣りにチェンジ。
餌となる小魚を遠くに泳がせて、ある程度の距離までいったらロッドに巻いた風船でラインを止めておく。
そのまましばらく待っていると、ついにセイルフィッシが餌を食ってくれたようで、風船からラインが外れた!
10カウント後にベールを起こし、ラインスラッグを回収。
ゆっくりとロッドを引き寄せると、ラインの先にある重さを徐々に感じ、ロッドが大きく曲がった!
待ちに待ったヒット!
フックも外れていない…しっかりフッキングできた…と思ったのと同時に、ラインスプールが回転を始め、ドラグ音が鳴り出しラインが一気に出されていく!
時折混ざるジャンプによって出る、ラインスラッグを回収するのも間に合わないくらい速い!
さらに勢いは増し、ドラグ音がより高い音になり、全く止まる気配がない!

その時間は実際よりも遥かに長く感じる…!
(※↑画質はHD 1080Pで設定すると綺麗に見れます)
セイルフィッシュ釣りでよく聞く、ラインが出ている方向と全然違う場所で魚がジャンプするという現象も、無事体験することができたがなんだか不思議な感覚…。
ラインを200m以上出され残り100mを切ったところで、船で魚を追って距離を縮め、やっとこちらのターン!
セイルフィッシュはスタミナがないのか、勢いがあるのはせいぜい2回目の走りくらいまで。
そこからは一気にスピードが落ちるため、焦らずにゆっくりポンピングで魚を寄せる。
ただし、ジャンプの時はラインテンションが緩み、フックが外れやすいため要注意。
急いでラインを回収して、常にテンションが掛かった状態を維持する。
魚影が目視で確認できるくらいに魚が船に近づくと、船を嫌がっているのがまたさらに走り出して、船をグルッと1周近く回りやっとキャッチ!
サイズのせいもあるが、やはり昨日の魚とは走り方が全く違い、念願のセイルフィッシュの全力の走りを体験することに成功。
今まで体験したことがない、記憶に鮮烈に残るエキサイティングなファイトでした。
楽しみなランチタイム…その後は連続キャッチ!
この一匹をキャッチしたとこで一旦休憩にし、昨日に続き楽しみにしていたランチタイム。
今日の昼食は紙で包んだナシレマ。
激辛のサンバルソースがかかっている、マレーシア風のおにぎりみたいなもの。
それと揚げた包の中に、ポテトとチリソースが入っているパフ(多分)。
外の皮はオーザックみたいな味でした(そういえば最近オーザック見ない気が…)。
その後、昼を過ぎたぐらいから魚の活性があがったのか、ポンポンと連続で2本程キャッチ。

ボートシーバスロッドでセイルフィッシュをキャッチ…できるの?
キャプテンもこちらがある程度満足したと思ったのか、とんでもない提案をしてきた。
「こっちのタックルでやってみよう!ライトだから楽しいぞ!」


時間が空いた時に使おうと思ってたタックルで、もちろんセイルフィッシュなんて想定していない。
全長2m以上・重量30〜50kgのスペック、魚類最速と言われるスピードを持つ魚に挑むなんて正直キャプテン無茶言うなーと…。
それに掛けた魚はできるだけ取りたいため、個人的に対象魚に対して極端にライトなタックルはあまり好みではない。
断りはしたが結局「ノープロブレム!」の押しに負けてしまい、餌をつけて流すことに。
するとそういう時に限って魚が素直に食べてくれ、すぐにファイト開始となった!
とにかく本当に何もできないというのはこのこと。
ライトなタックルのため、ドラグを締めることができず、勢いのある走りの時以外も、ゆっくりだがずっとドラグが鳴っている。
多分セイルフィッシュにしてみれば、「普通に泳いでいる時よりもちょっと重いかな?」くらいの負荷しかかかっていないのではないのこれ?
船で追いつつも、ジリジリとノンストップで走られ続けて、結局まともにファイトを開始できたのはヒットから3分以上も経ってからだった。
ただしファイトを開始といっても、やはり大きな負荷を掛けることはできないため、ゆっくりとしか寄せることができない。

魚の頭が向こうを向いている時はただただテンションをかけて待ち、こっちを向いた時だけ少しずつ巻くを繰り返す。
巻く時は頭を反対に向かせないように、慎重にショートポンピング。
長時間に及ぶ巨大な魚とのファイトは、腕と腰に乳酸が溜まっていくのがはっきり分かる。
さらに、僅かに余計な負荷を掛けたら切れてしまいそうな状況は、精神的にかなり疲弊する。
その上たまに来る、セイルフィッシュの突っ込みとジャンプもとにかく心臓に悪い。

ファイトによって溜まった熱で、ラインが切れたりリールが壊れないように、途中でガイドとリールに冷水を掛けながら、やり取りを続ける。
やっと船から姿が確認できるとこまで寄せても、そこからがまた長い!
船を見ると嫌がってまた走り出して…というのをずっと繰り返し、やっと魚の体力も果てたのか、いよいよキャッチが近い雰囲気になってきた。
しかしここでトラブル発生!

リールのメインギアが破損してしまい、ギア同士が噛み合わず、上手く巻けていない!!
ガッ!ガッ!!という異音が発生しながらも、なんとか巻き取れるがもう一度走られてしまうと…想像するだけでも怖い…。
合計40分を超えるやり取りもついに勝負がつく。
ポーターさんがリーダーを掴み、セイルフィッシュのビルをキャッチした瞬間、キャプテンと一緒に雄叫びを上げて最高の高揚感!
トータルで30分以上セイルフィッシュと綱引きした様子の動画はこちら。
(※↑画質はHD 1080Pで設定すると綺麗に見れます)
キャッチなんて無理じゃないか?と何度も思ってしまうタイミングもあり、リールが壊れた時は焦ったが、本当にスリリングなファイトだった。
2日連続となる終了間際の謎のビッグファイト!
その後、鳥もセイルフィッシュも船の近くでよく見かけるようになったため、やるなら今だとキャスティングを開始。
チェイスは何度もあるものの、バイトまではさっぱり持っていけない。
しかしバイトまでは行かずとも、目の前までセイルフィッシュがルアーを追って寄ってくる光景は、思わず声が出てしまうほど興奮する。
そんなことをやっていると、キャプテンが餌でセイルフィッシュを掛けたため、ロッドを渡され大名釣りで1本追加。
そして時間もあと僅かというところで、最後に餌にヒット!
一向に寄ってこないため、船中でグッドサイズの期待感が高まるも、前日に引き続きまた怪しい…。
セイルフィッシュの場合、ファイト中はジャンプをして前に向かって走っていくが、こいつはジャンプをしないし下に突っ込む。
だが、前日(おそらくサメだろうという見解)とは違い、スピード感があるため、キャプテンから「GTかもな!ハハハ!ラッキーだな!」という否が応でも期待してしまうコメントが。
しかし、残念ながら10分ほどのやり取りの後、またラインブレイクしてしまい、2日連続で大物をバラすという大失態。

マレーシア・セイルフィッシュ釣行終了…次回はルアーでキャッチしたい。
結局2日間でセイルフィッシュは合計6本(初日1本、2日目5本)、スギ2本、ラインブレイク2本、アオリイカたくさんの釣果。
ラインブレイクは悔しさが残りますが、今回の目的であったセイルフィッシュは満喫することができました。
ただ、ルアーで出せなかったので、もし次があるならその時はルアーで出せるようにしたいものです。
キャスティングはもちろんですが、意外とメタルジグに反応がよかったので、もし行く予定がある方は持っていくといいかもしれません。
玄界灘同様、マレーシアでもジグパラが大活躍でした。
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使用タックル