釣った魚は美味しく食べたい派のチープです。Follow @tsurito___
せっかく頑張って釣った魚を食べるのであれば、ぜひとも美味しく食べたいとこですよね。
しかし、なんやかんや用事が入ってしまい、食べる時間がなく臭いが出てきたり、身が変色してしまった経験はありませんか?
私は実はちょこちょこありまして…その時は火を入れたり漬けにして食べています。
そんな魚の保存方法を改善しようと思い、今回真空パックを導入してみました!
現在しばらく使っていますが、これが思っていた以上に便利なものだったのでちょっと紹介していきます。
魚の腐敗の原因について
細菌の分解によるもの
生物は死後、身体の中や外部からの細菌によって分解をされていきます。
これがいわゆる「腐敗」の状態のことです。
タンパク質の変化・分解によって腐敗が進んでいき、それによって生臭さや味の劣化が引き起こされます。
脂肪の酸化によるもの
腐敗は脂肪の酸化によっても引き起こされます。
脂質内に含まれる不飽和脂肪酸は空気中の酸素と結合しやすく、その酸素が結合することを酸化といいます。
脂質が酸化すると、変色や生臭くさ、味の変化が引き起こされますが、新鮮な魚は脂質と酸素が結合していないため、美味しく食べることができます。
この酸化は不飽和脂肪酸を多く含む魚に見られ、肉の場合は飽和脂肪酸を多く含んでいるため酸化はあまりみられません。
魚の中でも特に脂肪が多い鯖やイワシなどは酸化が早く、「鯖は足が早い」と言われるのはそのためです。
魚の腐敗を防ぐ方法は?
菌の増殖を防ぐために、冷蔵や冷凍での保存や清潔さを保つこと。
酸化させないためには、空気に触れさせないようにする必要があります。
いままではキッチンペーパーとラップで包んで、冷蔵庫に入れていました。
私の包み方が悪かったというのもあるのかもですが、これではどうしても部分的に酸化が見られ、匂いが出てくるため、食べる時はその部分を切り取っていました。
魚の保存&熟成には真空パックがオススメ!
やっと前置き終わり…。。。
ここからが本題の…
という話。
特に血合いが変色しやすい鰤や、臭いが出やすい鯵なんかに使いましたが、効果抜群でいつものようにキッチンペーパーとラップの組み合わせよりも、美味しく刺し身で食べられる期間が伸びました。
また、保存期間が伸びるということは、その分熟成の期間を伸ばすことにつながるので、しっかり魚の旨味を味わうことができます。
家庭用真空パックは魚の熟成にオススメ!
購入した家庭用真空パック器の仕様
電源:AC 110V-240V
周波数:50~60Hz
消費電力:110W
脱気圧:-60Kpa
製品寸法:366x116x69mm
重量:0.92Kg
価格はAmazonで¥4299、楽天で¥6000、Yahooで¥6000〜¥7500程(※2019年3月現在)で購入でき、真空パック器としては比較的手頃な価格となっています。
LifeBasis 家庭用自動真空パック器 専用袋10枚付き
製品の中身
Amazonで注文してすぐに到着。
包装の中はこんな感じ。
フードシーラー本体
電源コード
脱気ホース
取り扱い説明書
専用袋10枚
上記が中に入っているもの一式になります。
購入した真空パック器の外観と付属品
こんな感じの全体像。
ボタンは英語で書かれており、右からSTOP(停止)、VAC(脱気)、MODE(脱気モード選択・ノーマル/ソフト)、VAC SEAL(脱気&シール)、FOOD(乾湿モード選択・乾き物/水気の多い物)、SEAL(シール)です。
裏側には電源コードの差込口があり、水などが入らないように蓋付き。
蓋を開けた中の左にある丸い口が脱気口で、手前の黒い部分が熱圧着を行う部分です。
両サイドにロックボタンがあり、このボタンが「カチッ」と音がするまで蓋をはめ込むとロックされ、ボタンを押すとロックが解除され蓋が開きます。
電源コード、真空パック専用の袋(10枚)、専用ホース、説明書(写真なし)が付属されており、ホースを使うことで袋だけでなく瓶やお酒のボトルなども真空にすることができます。(別途専用品が必要)
真空パックで魚を真空保存にしてみた!
釣れたヒラマサを真空パック保存にしてみる
今回は釣れたヒラマサを、捌いて柵にした状態の物を真空パックにしてみます。
まずは切り身を付属の袋に入れます。
吸気口を塞がないように、ストッパーの部分まで袋を入れたら蓋をします。
両サイドのボタンが「カチッ」と音がするまで閉じます。
準備は完了で、とりあえず今回は一番使用頻度が高いであろうVAC SEAL(脱気&シール)を選択。(このボタンだけで”空気を抜く&袋を閉じる”をしてくれます)
「ブーーーーー」と音が出て、自動で空気が抜けたあと袋が閉じられたら完成です。
ヒラマサを袋に入れて、30秒程で真空パックの出来上がり。(中に入れるものによって空気が抜ける時間は変わります)
なんだか市販品のような見た目になって嬉しくなりました。
他の魚も真空パックにしてみます
天草で釣れた&貰った、ヒラスズキや石鯛も入れてみました。
どれも全部それっぽい雰囲気に仕上がって、これで熟成もうまくいきそうです。
真空パック器の使い方を動画で見てみる
真空パック器を使って袋の中の空気を抜く時、わりと大きめの音がでるタイプの物が殆どかと思います。
高価なものになれば音が静かな物もあるかもしれませんが、基本的にはある程度の音はすると思っていた方がよさそうです。
一応今回購入した「LifeBasis 家庭用真空パック器」の使用動画をYouTubeにあげてみたので、操作感やどの程度の音がでているか参考にどうぞ。
動画撮影する時にちょうど手元に魚も肉もなかったので、代わりにメタルジグという釣りに使う鉛製のルアーを入れています。。。
あくまでイメージとしてですがこんな感じになりました。(※頭がバグった訳ではありません)
真空パックには専用袋が使いやすい
専用袋はエンボス加工で空気が抜けやすい
専用袋は片面にエンボス加工がされており、片側の表面がデコボコになっています。
このデコボコが空気の通る道になって、空気が抜けやすくなっています。
食品の保存に適したナイロンポリ素材を使用
特徴は素材にもあり、ナイロンポリという素材を使っています。
酸素を通さないが熱で圧着しにくいナイロンと、熱で圧着しやすいが酸素を通してしまうポリエチレンを貼り合わせた素材で、両者のいいとこ取りをしており食品の保存に適しています。
真空パック器の専用袋にはこういった特徴があるため、専用袋の使用を推奨されていますが、一応安価な普通のナイロンポリ素材の袋で代用されている方もおり、そちらのほうが圧倒的にコストを抑えることができます。
使いやすい個別タイプと経済的なロールタイプ
専用袋には個別タイプ(左)とロールタイプ(右)があります。
元から分かれている個別タイプに対して、ロールタイプは使う度にカットをして使用。
個別タイプが使いやすいのですが、ロールタイプは中に入れるものによってサイズを変えられるうえに価格も安いため、個人的にはロールタイプがオススメ。
CCP BONABONA 真空パック器専用抗菌ロール袋(26cm×6m)
家庭用真空パック器の不満点
脱気の時の音が大きい
上でも書いていますが、この手のやつは空気を抜いて真空状態にするときに、わりと大きな音が出ます。
とはいっても、どうしようもなくうるさいという程でもないですし、数十秒の間だけなので個人的にはそんなに気になるものでもありません。
強いて言えばというくらい。
付属の袋の扱いが雑
今回購入したもの限定にはなりますが、付属で専用の保存袋が付いてきました。
届いた箱の中に、包装をせずに裸のままで入っており、あまり衛生的に綺麗な状態ではありませんでした。
ただし、他の製品に関してはあまり関係ないのであまり気にすることはなさそうです。
真空パック器を使えば魚の熟成がしやすい!
まだ魚の保存にしか使ったことありませんが、真空パック器…めちゃめちゃいいじゃないですか…。。。
むしろ、なんでもっと早く買わなかったのか後悔しているレベル…。。。
まだ数えるほどしか使っていませんが、充分便利なものというのがわかりました。
魚を美味しく食べる期間が伸びますし、魚を寝かせて旨味を引き出す”熟成”もこれだとより上手く行うことができそうです。
人に渡す場合も見た目がいいので、印象がよくなりそうですね。
また、冷蔵・冷凍時のメリットだけでなく、調理の際に具材に下味が入りやすかったり、保存スペースを有効活用することもできます。
真空パック器…おすすめなので参考にどうぞー!
LifeBasis 家庭用自動真空パック器 専用袋10枚付き