道具にお金をかけるより、たくさんの釣り場に立つことをモットーにしているチープです。Follow @tsurito___
いつも使っているワークマンのレインウェア。
1年間雨具と防寒着を兼用でヘビーに使っていたので、撥水性がさっぱりなくなってきていました。
しかし、メンテナンス方法がよくわからない…。
Googleで検索かけても、通常のアウトドアウェアのメンテナンスは見つかるのに、ワークマンのレインウェア「R-006 透湿レインスーツSTRETCH」のメンテナンス方法は出てこない…。
ということで、調べて実際にメンテナンスをして、その内容をまとめてみましたので、同じような悩みを持っている方は参考にどうぞ!
※今回使用しているワークマンの人気レインウェアは新しくリニューアルされ機能が上がっています。下記で最新のレインウェアを詳しく紹介しています。
今回の内容はこんな方へ
- ワークマンでレインスーツを買ったけど、メンテナンスの方法が分からない
- メンテナンスの方法が分からないので、洗濯やスプレーをしたことがない
- レインウェアのメンテナンスって意味あるの?と思っている
- 最近レインウェア内に水が侵入してきた
- 防水性と撥水性の違いがよくわからない
レインスーツのメンテナンスの事前知識
防水性と撥水性の違い
メンテナンスの方法に入る前に、間違って認識している方が多い、防水性と撥水性について解説をします。
簡単にまとめると、防水とは「裏側に水を通さない」、撥水とは「水を弾く」ということです。
似たように思えますが、実際は微妙に違うこの2つ。
レインウェアを買ったばかりの状態は、水が表面をコロコロと転がっていきます。
これは撥水性がある状態で、生地は濡れません。
しかし、表面を加工しているだけなので、使っているうちに効果は薄れていきます。
レインコートやスマホの防水ケースのように、外から中に水が入ってこないのが防水性。
外側にゴムやビニール素材があったり、中に防水フィルムがあるので中身は濡れません。
加工をしているわけではなく、素材自体が水を通さないようになっています。
ちなみに耐水圧とはこの防水性能を数値化したもの。
数値が低いとちょっとした圧力がかかった時に水が入りますが、数値が高いと強い圧力でも水が入りません。
(例:膝を地面に着いた時や座った時、リュックを背負う時など)
撥水性と防水性と透湿性の3つで快適なレインウェアに
上で説明した撥水性と防水性に、透湿性を加えた3つの性能が合わさって、雨の中でもレインウェアを着用して快適に過ごすことができます。
防水性によって、水がウェアの中に侵入してきません。
そして、撥水性によって水を弾いて、生地に水分が染み込まないので、ウェア内の水分を外に出す透湿性の機能が最大限に活きます。
撥水性が低く、水が表面の生地に染み込んでしまうと、ウェア内の水分を逃がす穴を防いでしまうので、せっかくの透湿性も意味がなく、中に水分が結露してしまいます。
レインウェアを使っていくうちに…
と思うのは、実際は逃げ場を失ったウェア内の水分が結露している場合が殆ど。
防水性や透湿性は生地の性能なので、破損しない限りは無くなりません。
撥水性・防水性・透湿性の3つの性能を、それぞれ高く維持することが、レインウェアを着ていく上で大事なこととなります。
レインウェアのメンテナンスの必要性
撥水性は加工によるものなので、使っている内に摩擦や汚れによって低下していきます。
また、汚れが生地につくと、水分を外に排出する穴が塞がることになるので、透湿性も低下します。
なので、レインウェアを定期的にメンテナンスすることで、この2つの機能を蘇らせ、ウェア本来の性能を維持することができます。
メンテナンスのポイント
- 洗濯して汚れを落とす。(透湿性を復活)
- 防水スプレー(正しくは撥水スプレー)や撥水加工剤(ニクワックス等)を使用。(撥水性を復活)
- 防水フィルムが破損しないようにする。(防水性の維持)
ワークマンのレインスーツをメンテナンスしてみた!
「R-006 透湿レインスーツSTRETCH」のメンテナンス方法
調べても出てこなかったので、ワークマンの方に直接聞いててみました!
洗濯機は使用せずに、優しく手洗い
漂白剤などを含まない中性洗剤を使用
脱水機を使用せず優しく絞る
直射日光には当てずに陰干し
乾燥機やアイロン等の熱のあるものは避ける
乾いたら防水スプレーを吹きかける
これが一応手順とポイントになりますので、これに沿ってやっていきます。
メンテナンスに用意するもの
バケツなどの容器(浴槽でも可)
中性洗剤(柔軟剤、漂白剤、蛍光剤などの余計なものが含まれていないもの)
今回は厳選した結果、防水スプレーには「防水・撥水スプレー最強決定戦!徹底比較テスト」を参考に、「HOLMENKOL ホルメンコール ハイテクプルーフ」を使用。
選んだ理由は生地の透湿性を妨げないのはもちろん、コスパとスプレー後の熱処理が不要だったこと。
洗剤にはおしゃれさん御用達の「エマール」。
レインウェア専用洗剤は高いので今回は却下。
やぁぁってやるぜ!!
レインスーツを洗濯〜防水スプレー
洗濯の仕方は聞きましたが、一応タグを確認。
水に漬ける前にウェアのジップは全て閉じておきます。
バケツに水を入れる。(この時は水でしましたが、後から調べたところ30℃以下のゆる湯がいいようです)
洗剤を入れて優しく手洗い。
こういう目立つ汚れはどうやって落とすのがいいのか…
「優しく手洗い」が前提の為、ゴシゴシとするわけにもいかないので、歯ブラシを使ってみる。
うまいこといけた!
すすぎを多めに行い、軽く絞ります。
脱水機や乾燥機の使用には向いてないようなのでそのまま陰干し。
完全に乾いたら防水スプレーを全体にかけて終了です。
洗濯&防水スプレーの効果は?
実際に水をかけて、どこまで機能は復活できたのか確認します。
おぉ…新品状態と同じくらい水を弾いている!
あのコロコロ感が復活!!
水滴が残っても、パッと払うだけで…
スゥパァドゥルァァァァイ!!
ズボンの方も同様に水を掛けると…
バッチリですね!
しかし、若干塗りムラがあり、塗装が十分でない部分は水が弾かれていません。
防水スプレーの弱点ですね…。。。
「R-006 透湿レインスーツSTRETCH」のメンテナンスの注意点
熱を当てない
防水スプレーや撥水加工剤によっては、乾燥機やアイロンなどによる熱処理を推奨しているものがあります。
ゴアテックスなどのウェアの素材によっては、熱が大丈夫な場合もありますが、「R-006 透湿レインスーツSTRETCH」は熱がNGの為、注意が必要です。
シリコン系の防水スプレーは使わない
防水スプレーによってフッ素系とシリコン系がありますが、表面に膜を貼って撥水するシリコン系だとせっかくの透湿性を損なっています。
透湿性のあるレインウェアの場合は、フッ素系のものを選ぶようにします。
必ず手洗い
洗濯機や脱水機を使わない理由は、防水のためのフィルムの破損を防ぐため。
防水フィルムが破損しなければ、防水性は維持できるので、ここは必ず守るようにしましょう。
洗剤は中性洗剤もしくは専用洗剤を使用
洗剤に関しては、アウトドア系のブログを見ても専用洗剤を使っている方ばかりではなかったのと、ワークマンの方も市販の中性洗剤を使っていると言っていたので、レインウェア専用洗剤は今回使いませんでした。
値段も高いですしね…。
市販の洗剤を使う場合は、柔軟剤・漂白剤・蛍光剤が含まれていない中性洗剤を使用しましょう。
汚れは厳禁
特に釣り人への注意点としては、脂や魚の粘膜の付着は生地に良くないようです。
付いた場合はすぐに拭き取ると、レインウェアが長持ちするとのこと。
大物を釣ってしまって、ついついこんな使い方をしちゃった後はすぐに洗濯で!!(羨ましいけど!!)
注意事項
ウェアの素材や種類によって、注意点は異なるので実際にメンテナンスを行う場合は、しっかり調べてから行うようにしましょう。
上で挙げた注意点は、ワークマンの「R-006 透湿レインスーツSTRETCH」のものです。
メンテナンスでレインウェア本来の性能を復活
今回防水スプレーで撥水処理を行いましたが、なんと1回でスプレー1本を殆ど使い切ってしまいました。
(そんなもの?それとも使い方過ぎ?)
しかもスプレータイプは数回の使用で撥水力無くなるけど、水に溶かすタイプはスプレータイプより長持ちとかなんとか…。
水に溶かすタイプの撥水剤の方が、コスパ悪いと思っていましたが間違いだったかも?
次回はスプレータイプではなく、熱処理の必要のないニクワックスを使ってメンテナンスを行い、スプレーとの比較なんかをしようかと思います。
もし他に良いメンテナンス方法があったら、皆さん是非教えてくださいー!