最近全く旅行に行っておらず、久しぶりに沖縄にでも行こうかなと考えていたところ、ピーチ航空がちょうどセールを開始。
なんと片道3490円で沖縄まで行けるらしい…。
ついでに沖縄で何か釣りしたいなーと調べてみると…なんとあの琉球の巨大太刀魚「オキナワオオタチ」の釣りシーズンのようで、思わずリアクションバイト。
すぐに飛行機と船の予約を取って先日行って来たので、レポートを書いていきます。
ちなみに飛行機、レンタカー、宿泊費、遊漁船代、道具レンタル等で3万円程のお手軽遠征でした。
その辺の事は後日また書くとして、今回はとりあえず釣行の様子です。
指10本サイズのロマン!沖縄の巨大太刀魚「オキナワオオタチ」を目指せ!
そもそも「オキナワオオタチ」って何?普通の太刀魚と違うの?
見た目は普通の太刀魚と殆ど変わらない「オキナワオオタチ」。
しかしれっきとした別種であり、大きさは2mを超えるものもいる。
今回沖縄で聞いた話では2m40cm程の大きさのものが、漁で上がったこともあるという。
沖縄恐るべし!!
到着!さすが沖縄は暑い…
日程は11月24日・25日。
初日に太刀魚ゲームを楽しんで、次の日は朝からカヤックフィッシングをして帰るという弾丸プラン。
メガタチウオは夜釣りがメインなので、1泊2日でも充分に楽しむことができます。
12時50分に沖縄着で、港へ集合は17時。
ゆっくり地元の釣具屋を眺める時間もあるかな?と思っていましたが、なんだかんだ時間が過ぎてバタバタで移動。
空港の外を出た途端感じる日差しの強さにより、11月では考えられない短パンTシャツ姿にすぐにチェンジ。
途中昼食を取り、今回の宿泊先となるゲストハウスへ到着。
とりあえずチェックインと着替えだけを済ませて、ゲストハウスから1分程の距離の浜崎漁港へ。
すでに他の方は揃っているようで、急いで乗船準備を済ませ船へ乗ります。
今回の釣り方はテンヤ釣り。
やはりご当地の釣り方を楽しむのも遠征の魅力の一つなので、今回はジギングではなく、電動リールのテンヤ釣りタックル一式をレンタルしました。
持っていくよりもレンタルの方が安くあがりますし、テンヤの方が目標とする魚に会える可能性も高いそうです。
(今回初めてテンヤ釣りに挑戦しました。よく分かっていないため、間違っている部分もあるかと思いますのであしからず…)
いざ出船!まだ少し明るい内からスタート。
17時頃に港を出ます。
今からメガタチウオに会えるかと思うと(1週間前からの)興奮が最高潮。(そもそも出会えるのか?)
15分程でポイントに到着。
陸もまだまだ余裕で見えるくらいの近い場所。
こんな場所でも水深が300mもあるのだから、ホームの玄界灘とは全く違うフィールドに来たことを改めて感じます。
使うテンヤは80号(300g)のビッグサイズ。
餌はサンマ。半分にぶつ切りにし、塩漬けにして餌持ちを良くしています。
それをテンヤに付けてワイヤーでぐるぐる巻きにしてセット完了。
餌をセットしたテンヤを海の中にドボン!と落として着底まで待ちます。
水深340mのポイントからスタートですが…深い…着底が遠い…。
船長さんからの「オキナワオオタチ」テンヤ釣りレッスン
今回は初めての釣り方なので、まずは船長さんからレクチャーを受けます。
とまあー、基本的にはこんな感じの釣り方になっています。
あとはアタリはあるけど食い込まない時に、リールの巻き上げスピードを早めたり緩めたり、誘いを入れたりあの手この手でテンヤに太刀魚を食わせていきます。
(すごく優しい船長さんで、細かい質問を沢山しましたが、親切丁寧に笑顔で応えて頂きました)
辺りが暗くなると魚からの反応が
明るい内はアタリが無く、夜まではこんなもんだろうと。
(実際にはこの時間に何本か上がるようで船長さん的には少し計算違いだったらしい…)
周りが本格的な暗闇となり、遂に夜となった。
月が見え始めたと共に、魚からの反応が来る。
アタリはあるが、合わせのタイミングが分からずに手こずっていると、船の前方で綺麗な銀色に輝く、長い魚体が上がった!
こちらの竿にも魚からの反応が繰り返されるとともに、興奮も増していき…
グッ…ギュイイイイィィィ!!!
と電動リール音が夜の海に鳴り響き、フッキングが決まる。
深い海から上がってきたのは…
まずは記念すべき1本目!!
これでも指5本程はあるので、普通だとドラゴンサイズ!
しかし求める太刀魚はこれではない!
沖縄のポテンシャルはこんなものでは無いはず!!
釣れる「オキナワオオタチ」…しかし目指すのは指10本級!!
そこから「オキナワオオタチ」のアタリが連続。
水深140m前後まで魚が上がってきて、その周辺をスローで巻き上げるとガッガッ!ガッガッ!と追尾してくる反応。
我慢して…我慢して…グッギュイイイイィィィ!!と合わせて…
この日は魚からの反応が多い日だったようで、このサイズはよく釣れます。
前の方ではサメも混じり釣り上げた太刀魚もこの有様。
途中でこんな魚も混ざります。
船の上で「ナワキリ」と呼ばれていたこの魚。
太刀魚の頭に、普通の魚の尾びれをくっつけたようなキメラ感のあるフォルム。
顔だけ見たら太刀魚そっくりです。
「ナワキリ」の名前の通り、ラインを切っていく厄介者で正式名称は「クロシビカマス」。(多分)
太刀魚のベイトにもなっているようで、針に掛かった「ナワキリ」の魚体を見てみると太刀魚に噛まれた後が付いていました。
そんな中ジギングをやっていた同船者の竿が大きく曲がり、海に引き込まる!
深い海の底から上がってきたのは…
デカイ!!
今までのサイズとは明らかに異なる指8本サイズ!
スゲーーー!を連呼しながら自分が釣ったかの如くその巨体に興奮し、写真を撮らせて頂きました。
そうそう…これを釣りに来たんだよ!!!
その1本を皮切りに他の同船者にも、いわゆるメガドラゴン級のサイズが混ざり始める。
焦る気持ちのせいか、やっとドラグを出されるような魚を掛けたが途中ですっぽ抜け。
ドラグが少し硬めだったよう…悔しい…。
そしてまたしばらくすると、フォールでラインが止まる!!
思いっきり竿を上げ、同時に電動リールの巻き上げも最高速度までレバーを倒し合わせを入れる!
乗った!!
と思った次の瞬間軽くなる…あれ??軽すぎる…。
嫌な予感が半分的中。
食い上げられラインが飲み込まれ切れたかと思ったが、ライン・リーダーは無事。
しかし、テンヤを接続していた巨大なスナップが大きく開き、その先にあるはずのテンヤがなくなっていた。。。
ツキに見放されたか〜と思い空を見上げると、月が雲に隠れていた…おいおい…。。。
ラスト30分!探る水深を変えると遂に大型太刀魚と遭遇!?
ラスト30分の船長さんの掛け声で、焦りと不安が押し寄せ、再度沖縄を訪れる事が頭をよぎり始めます。
そんな中、船の前方で連発していた方に、こっそりどの辺りの水深を探っているのか聞いてみる。
「ずーっと110m辺りをやっていますよ。」
なんと…そんな上だったんかい…。
すぐさまテンヤを120mまで落とし、そこから巻き上げ速度「5」でゆっくりと探っていく。
シャクリとシェイクを混ぜるとすぐに小さい反応が。
「まだ我慢…我慢…」と合わせを入れたい気持ちを抑え、タイミングを見計らいます。
(というかまだはっきりと合わせのタイミングが分かっていない)
小さく「クックッ」という振動が竿先から続き、次の瞬間小さいがそれまでのものよりも確かに竿先がしっかり食い込む感触が!
我慢できずに竿とレバーを同時に上げ…
ギュイイイイィィィ!!!
竿と電動リールの巻き上げでフッキング!
竿先は海の中へ引き込まれるように引っ張られる感触があり、魚が乗った事を確信!
明らかにこれまでの魚とは違う引きで、電動リールのドラグも出される。
やっとサイズアップができるか?という気持ちと、海中の120mからドラグを出されながら魚を上げる長い緊張感が…たまらない!!
見えた魚体は今までの魚よりも大きい…。
魚が船の中に入り、安堵感と共に驚きが訪れる。
うおお!!デカイィィ!!
待ちに待った、今まで自分が見てきた太刀魚とは明らかに違う大きさの銀色の魚体に手のひらを当てる瞬間。
ギリギリ指10本!!
ここからは怒涛の記念撮影タイム。
顔が怖い。この口から出ている黒いピョロっとしたやつの正体は後ほど。
銀紫に光る魚体が妖しくも美しい。
この後もう一本!と意気込んで、再度テンヤを落とすもタイムアップで帰港となりました。
口の中から出ている黒いものの正体は?
結果的に全部で7本と、数もサイズも釣れて満足の釣行となった。
全体でも6人5時間ほどで30本以上の好釣果。
港に帰ってもう一度記念撮影。
そして口の中から出ている黒いものをスルスルと引っ張ってみる…。
出てきたのはなんと太刀魚。しかも指4本クラス。
同船者が釣り上げたこの日最大の太刀魚(画像左)と自分で釣った太刀魚(画像右)で記念撮影。
「オキナワオオタチ」釣行を終えて
最後にやっと目標サイズの太刀魚に届いた沖縄釣行。
11月・12月が産卵のピークの為、このあたりが一番サイズも数も出るのでいい時期だそうです。
今回の群れはあまり大きな群れではありませんでしたが、大きな群れにあたると150cmや160cmのサイズがアベレージになることもあるそう…。
そんな日に当たってみたい…。
ちなみに翌日のカヤックフィッシングは途中から風が強くなりノーフィッシュでフィニッシュでした!!
沖縄の太刀魚釣行に関しては、もう少し深く紹介する記事を書いていきますので、そちらも是非ご覧ください。
追記:「オキナワオオタチ」関連で2記事追加
実際に沖縄に太刀魚釣りに行く前に読んでほしい記事。今回かかった費用等も紹介。
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沖縄へ太刀魚を釣りに行く時に読む記事。ベストシーズンは?いくらかかった?魚を持って帰るには?などを解説。
先日行ってきた沖縄でのオキナワオオタチ釣行。 事前にいろいろ調べようにもまだまだ情報が少なく、乗船する船長さんに電話で何度も問い合わせをしてしまいました。 (お忙しいところ ...
気になる味の感想。そんなことが吹っ飛ぶ衝撃が腹の中にありました。
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オキナワオオタチの味?それよりも中から出てきたベイトの破壊力。”可愛いアイツ”が食べられていました。
※今回の記事では魚を捌いたり、魚の内蔵等が出てきていますので苦手な方はページを閉じて下さい。 引っ張ってきたオキナワオオタチのネタもこれにて終了。 最後はやはり気になる”味”ですよね~〜 ...