道具にお金をかけるより、たくさんの釣り場に立つことをモットーにしているチープです。Follow @tsurito___
最近よく聞かれるのがオフショアジギングに使うリール。
一旦青物の引きを味わうとやっぱり揃えたくなってしまいますよね‥(自分もそうでした。。。)
今までは選択肢が少なかったオフショアジギング用のリールも、現在は選択肢が増えてきています。
入門用の安いモデルも出てきているので、今回は「オフショアジギング対応のコスパの良いリール」を紹介していきますよー!
ジギングリールの選び方…用途にあった物を選択
オフショアでのジギングリールとして使用する際に、必要なスペックを紹介していきます。
以下の条件が絶対ではないですが、遊漁船に乗って大型の青物と対峙するためにこれだけあれば安心という標準的なものです。
ラインキャパは水深に合わせる
PE3〜4号が300m巻けるラインキャパのリールだと安心です。
もちろん、水深や対象魚とそのサイズによって変わりますが、ブリが対象魚であればPE3号、ヒラマサが対象魚であればPE4号といった具合でしょうか?
さらに水深が40〜80mあたりであれば、ラインキャパは200mでも大丈夫ですが、場合によっては100m超えのポイントに行く場合もあるかと思うので、そうなると300mを巻いておきたいです。
ハイギア?ローギア?ギア比はどっちを選ぶ?
人によって好みが分かれるギア比。
巻きは重いが巻きスピードが早いハイギアと、巻きは軽いが巻きスピードが遅いローギアの2つから選ぶことになります。
個人的には、ジギングの釣果が上がるポイントは”人よりも長くシャクること”が一つあると思います。
ということで、この観点からの選択は巻きが軽くて楽なローギアを入門用にはオススメしたいです。
特に体力に自信が無い方や、シャクリ慣れていない方にとって、オフショアジギングはなかなか体力的にキツイため、できるだけ楽に巻けるローギアでシャクる時間を長くするほうがいいのではにでしょうか。
青物の引きやジグのシャクリに耐える高剛性のボディとギア
オフショアジギングに使用するリールで重視したいのが、大型青物の強烈な引きや、重いメタルジグをシャクる高負荷に耐えられる剛性の高さ。
例えば負荷が大きく掛かるボディやローターの素材には、できるだけ樹脂ではなくメタル素材仕様を選びたいところです。
また、ギアの素材も亜鉛でも問題ありませんが、真鍮や超々ジュラルミンなどであれば尚良しといった具合かと。
ジギングリールを選ぶ際の注意点
たまに釣り場で見かけるのが、極端に大きなサイズのリールを使っている方。
強度の高さやラインキャパの問題で、大きなリールを選んでしまいがちですが、これはあまりよくありません。
大きすぎるリールは重さもあるため、シャクる時に疲れてしまい、休憩時間がながくなり釣果に影響が出てしまうこともあるため、適正なサイズのリールを選ぶ方が正解です。
リールの値段の差について…高いほうが釣れる?安いリールは使えない?
これに関しては、「どうしてもこのリールじゃないと…」という理由がない限り、そこまでこだわらなくていいかと思います。
確かにハイスペックリールは、高級素材や最新技術が惜しみなく使用されているため、軽量で剛性も高く、防水性などにも優れているため、使いやすいことは間違いないです。
ただし、それが自分の行う釣りに必要かどうかと言われると微妙なところで、ごく一般的なブリやヒラマサを狙うジギングであれば、1〜2万円ほどで買えるリールでも充分だったりします。
事実、私は安価なリールで日頃ヒラマサジギングや、遠征先で20〜40kgの魚とやり取りをしていますが、どのリールもまだまだ現役です。(¥3000〜1万で購入したリールを使用中)
値段で決めるより、目的に合ったスペックのリールを選ぶことが一番大切かと思います。
ジギングに使えるコスパ抜群のリールを紹介
今回紹介するリールは全てスピニングリール。
理由はスピニングリールの方が、扱いに慣れない内のトラブルの少なさやキャストにも対応できる為。
最初の1台にはスピニングリールの選択の方が無難なので、こだわりがなければジギングリールにはスピニングの選択がオススメです。
DAIWA(ダイワ) BG
ジギングなどのビッグゲームに対応したダイワの入門用リール。
メーカー価格が14000円、実売価格が10000円前後と手に取りやすい価格が魅力。
とはいっても、スペックは十分でコストパフォーマンスに優れる1台。
4000番以上であればドラグ力、糸巻き量、巻き取り長さどれもオフショアジギングで使える性能ですね!
なんと言っても、4500番以上のサイズがこの価格で出たのはありがたいです。
また、ドラグシステムがUTDではなく、ダイワの最新ドラグシステムのATD(オートマチックドラグシステム)になっています。
下の比較動画を見るとATD…しっかりと青物の強烈な引きにも対応してくれそうです。
マグシールドは非搭載ですが…この辺は好みもありますね。
難点といえば、ハンドルノブの交換もできないため注意が必要です。
SHIMANO(シマノ)スフェロス SW
こちらはシマノがリリースしている、低価格帯のSW対応リール。
上記したダイワBGとサイズ・スペック・価格・コンセプトなども、殆ど同じような感じの大型SWリールの入門機としての立ち位置。
最大ドラグはスフェロスの方がスペック上では上ですが、実釣の時ではまた違ってくるため、どちらがいいとは言えませんが、仕様には問題ない性能です。
こちらのスフェロスが14年モデルに対して、上のダイワBGは16年モデル。
BGの方が新しいので基本性能は上がっているかもしれませんが、BGは防水性能は全く謳っていません。
反対にスフェロスの方は、SHIMANOの最上位機種のステラにも搭載されている「X-SHIELD」、「X-PROTECT」を両方搭載しているので、防水性能はこちらが上ではないかと。
波を被ることが多いオフショアジギングでは、防水性能を求める方も多いので、そういう方にはBGよりもスフェロスが良さそうです。
Tailwalk(テイルウォーク) KUROSHIO 33PGX/43PGX
テイルウォークのクロシオ43PGがモデルチェンジし、新しくなったクロシオのPGモデル。(別途ハイギアモデルもあり)
PE3号を300m巻ける33PGXと、PE4号を300m巻ける43PGXの2サイズの展開。
前モデルのクロシオ43PGを4年ほど愛用中で、使用頻度はかなり多めですが、剛性が高くこれといった故障もなくまだまだ現役。
とはいっても、新しいクロシオPGXは前モデルとは全く別のリールで、オクマのアゾレスをOEM元として、テイルウォーク側?でチューンを施したもの。(おそらく…というかほぼ)
アゾレスとの違いは、ハンドルノブとギア比とカラーリングくらいでしょうか?
実売価格は1万8千円前後で、他のモデルと比べると若干高めですが、メタルボディにラウンドノブ、ドラグも14kg以上とダイワ・シマノと比べると安価なリールです。
OKUMA(オクマ) アゾレス
大物釣りやトローリングといったビッグゲームで海外では有名な、OKUMAの大型SWスピニングリール。
上記したテイルウォークのクロシオのOEM元であり、細かい部分は置いといて、ほぼ同じリールの両者。
周りでは数人ユーザーがいますが、わりと好評の様子。
私自身も、アゾレス5500とギア比まで同じであるクロシオ33HGXを使用しており、マレーシアにてセイルフィッシュ(バショウカジキ)をキャッチすることができました。
ほぼ同じリールである両者ですが、価格はアゾレスの方が安く、実売価格では1万を切る場合もあるため、コスパでいえばアゾレスの方が高いです。
値段で選ぶならアゾレス、見た目がメタリックブルーが嫌な方はクロシオを選ぶといいかと思います。
PENN バトル2
安価ながら、フルメタルボディと国内ハイエンド機にも負けないドラグ性能のリール。
初代バトルを愛用中ですが、大型の魚を掛けてもフルメタルボディでたゆみがでらず安心感があり、ドラグも良好で、安価ながら大物を掛けてもしっかり取れるリールとなっています。
バトル2になっても、基本的なコンセプトなどは変わらず、派手さはないですがアメリカリールらしい質実剛健さでファンも多く、コスパの高いリールで人気です。
ジギングのリール選びとオススメについて…まずは入門機からはどうでしょうか?
オフショアジギングに使用するリールは、軽量で剛性も高いハイスペック機が使いやすいのは間違いありません。
ただ、ロッドも加えた上で揃えるとなると、金額的になかなか入りにくい世界なのが実際のところ。
しかし、最近のリールは性能も上がっており、エントリークラスのリールでも青物をしっかりとキャッチすることができます。
ジギング始めたばかりということであれば、低価格帯の入門用リールから始めるのも悪くはないのではないでしょうか?
「最初から高級機を買っとけば、後から買い替えなくていい!」というのもありますが、個人的には「やっていくうちに好みとこかも出てくるかもよ?」という派。
自分の好みが分かった上で道具を選択すれば、案外上達も早くなる‥‥かも??